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カレンダーの方に『こんにちは赤ちゃん』が入っていますが
これはアタシが一番好きな映画で、クレージーファンにもぜひ観ていただきたいと思って入れています。
とはいえハナ肇と谷啓がでてきますし、ちゃんとふたりの絡みシーンもあります。

この映画の主演は小林桂樹。社長シリーズでおなじみですが
ずいぶんいろんな映画に出て、様々な役柄をこなしている俳優さんです。
とくに岡本喜八監督の『江分利満氏の優雅な生活』は
個人的にはとんでもない傑作で、とにかく小林桂樹の名演が光っています。

すいません。今回はクレージーとはあんまり関係ない話です。
現在池袋の新文芸坐で「演技者・小林桂樹映画祭」が開催されていまして
18日(日)に小林桂樹トークショーがあったので行ってきました。

この日の上映作品は『裸の大将』と『江分利満氏の優雅な生活』。
何でも今回の上映作品は小林桂樹さん(ここから「さん」付け;;)自らセレクトされたそうで
トークショーはこの日を含めて三回あるのですが
どうしても『江分利満氏の優雅な生活』の話が聞きたくて、日を合わせていった次第です。

ところが朝寝坊をしてしまいまして『裸の大将』には全然間に合わず
『江分利満氏の優雅な生活』は時間はほぼ間に合ったのですが、満員で入れずで
結局トークショーが始まる直前に劇場に入れました。
すでに超満員で、立ち見の人も多く、アタシは一番前で地面に座ってみてました。

さてトークショーですが、正直かなり心配でした。
かなり耳がお悪いというのと、歩くのがつらいという噂を聞いていたからです。
たしかにしっかり歩いている、という感じではなかったのですが
思ったよりもずっとお元気で、声もかなり出てました。
トークの内容もジョークを交えた軽快な口調で
でもさすが、という含蓄の深い言葉がたくさん聞けました。

本来なら映画を観て帰りたかったのですが、あいにく用事があり
トークショーだけで失礼することにしました。
すると!出口付近で小林桂樹さんがお客さんひとりひとりに挨拶されてるじゃありませんか!
自分の番になると感極まってしまって、思わず両手で握手をさせていただきました。
するとそれまで、にこやかながらも無言で挨拶をされていた小林さんが
アタシに「本当にありがとね」と声をかけてくれたんです。
でも何も返す言葉がでてきませんでした。
よしんば話しかけても、耳の悪い小林さんには迷惑だったはずです。
アタシはただ小林桂樹さんを見つめ返すことしかできませんでした。
正直うれしさのあまり、目が赤くなっていたと思います。
今考えたら恥ずかしい限りなんですけどね。

劇場からでて、近くの公園で一服することにしました。
いつものようにたばこを右手で取り出しそうになりましたが
あわてて左手で取り出しました。
まだ、右手には小林桂樹さんのぬくもりが残っていました。

・・・こんな文章で終わるのは照れくさいので;;;
「演技者―小林桂樹の全仕事」はマジ名著です。
みなさんも機会があればぜひご一読ください。

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